有機栽培の勉強会

静岡有機茶農家の会は、国内初の有機茶栽培の勉強会です。
1993年に勉強会「静岡有機茶農家の会」を発足。
ライバル茶園同士が協力し合い技術を高める、先刻的にも非常に珍しいスタイルの勉強会です。依頼、今日まで定期的に勉強会や情報交換を行い、有機栽培による最高の茶づくりを追求しています。
 


科学的根拠が伴う有機栽培理論を茶畑で実践!
手探りだった有機栽培もいろんなことがわかり、今では安定した品質を育てる技術を確立しています。
専門家を招いても茶畑検証、土壌分析、先輩茶農家による醗酵や育苗等の後輩指導、消費者のお声からも多くのことを学んで参りました。

全国版の一園逸茶の勉強会
2008年には、全国版の有機栽培技術の勉強会も発足。静岡県以外にも、三重県、奈良県、京都の茶農家仲間が集い猛勉強です。

有機栽培のお茶の答え

有機で良いお茶を育てるということは、どんな生葉を育てることなのか?
手探りだった有機茶栽培も、今ではその答えがわかっています。

有機栽培が理想的に行われると・・・
ビタミンCが豊富
糖度が高い
抗酸化力に優れている
硝酸塩が少ない

このような生葉を育てることができます。
 
日本の緑茶は、不発酵茶ですから、畑で育った緑の成分がそのまま生きる飲み物です。
野菜や果物同様に、作物としての生葉品質が要となります。良好な作物は、ビタミンCが豊富で、糖度が高く、抗酸化力に優れ、硝酸塩が少ない状態を支援します。果物の場合はこれらに加えて、クエン酸(酸味)もしっかりしています。緑茶の生葉もしかり、おいしくて飲んで健康になれるお茶は、このような生葉です。
 
有機栽培が良好な状態で行われていると、ビタミンCが豊富な生葉が育ちます。ビタミンCは、他の様々の成分と相互作用して働く成分ですので、ビタミンCが豊富なことは、茶の葉に含まれる他成分の機能の作用を高めると考えられます。ちなみに、当会の一番茶は、一般の栽培の緑茶の約2倍のビタミンC含有量を検査確認しています。
 
野菜や果物同様、糖の甘みはどなたにも好まれる甘みです。アミノ酸の甘みだけでなく、茶の葉の糖度が高いお茶は、いれやすいお茶になります。アミノ酸の甘みは冷まし湯で抽出することで感じられますが、糖の甘みは熱湯でも感じることができます。ですから、湯の温度に関係なく甘みを感じるおいしいお茶がはいります。
 
良好な有機栽培は、抗酸化力も高めてくれるのが魅力です。活性酸素を除去する話題の酵素「SOD酵素」も豊富です。有機栽培は、農薬を使いませんので、農薬が茶の樹に与えるストレスが無いことも、優れた抗酸化力を育む要因のひとつです。
※SODはスーパーオキシドディスムターゼの略。
 

有機栽培が良好に行われると、硝酸塩の少ない作物を育てることができます。お茶の場合、嫌な苦みが無くなります。土壌管理が決め手となります。
 
 

静岡有機茶農家の会では、栽培研究を重ね、このような新しい日本茶品質を作り上げています!